恋死なん


『新拾遺和歌集』に2首入集。そのうちの1首(巻第十一 恋歌一 945)。

互忍恋といふことを

恋死なん後の世までの思ひ出はしのぶこゝろのかよふばかりか

(訳)私は恋に死んでしまうだろう。来世まで持ち越す思い出といったら、2人で堪え忍んだ恋心だけか。

元記事は「平忠度:熊野の歌」。