唱歌「青葉の笛」


唱歌「青葉の笛」は、1番は平敦盛のことを歌い、 2番は忠度のことを歌っています。
明治39年(1906)7月『尋常小学唱歌 第四学年 上』で「敦盛と忠度」という題で掲載されたのが最初。その後「青葉の笛」という題になりました。

作詞:大和田建樹(1857~1910)、作曲:田村虎蔵(1873~1943)

1 一の谷の軍(いくさ)破れ
  討たれし平家の公達(きんだち)あわれ
  暁寒き須磨(すま)の嵐に
  聞こえしはこれか 青葉の笛

2 更くる夜半に門(かど)を敲(たた)き
  わが師に託せし言(こと)の葉あわれ
  今わの際(きわ)まで持ちし箙(えびら)に
  残れるは「花や今宵」の歌

忠度の都落ち忠度の最期を短い歌詞のなかに凝縮させています。物悲しい歌です。